『マーケティング(市場調査)ノジマ沼津店』 SNAKER2002

今回は一般家庭に幅広く普及したCD-Rメディアについてマーケティングリサーチしました。マーケティング情報の一般的な分類方法として、定量データと定性データというものがあります。定量データとは商品の市場占有率や売上など数値として把握できる情報です。したがって加工、比較が可能でありマーケティングの基礎データとして活用されます。最初に、ノジマ電器店 沼津支店でのリサーチ結果の中から定量データについて報告します。

 89月のメーカー別メディア人気・売れ筋のベスト10は、太陽誘電CDR74TY(約17%) マクセルMQシリーズ・三菱化学CDR74TY(約16%) TDK_CDR74S15%) 三井化学GD7414%)イメーション(11%) SONY_音楽用(10%)その他(2%)となりました。

 CD-Rコーナーの棚占有率は、MQシリーズの他にCDR74XLを含むマクセル(20%) 三菱化学(20%) 三井化学、TDK、イメーション(10%) その他(20%)となりました。太陽誘電のメディアは特価コーナーにて平積みで売られていました。尚、棚は5段棚となっており、消費者の目の留まりやすい4段目には三菱化学とマクセルが、次に目に留まる5段目はマクセルと富士フィルムが並んでいました。このことにより売れ筋の商品であるマクセル製品を店頭でアピールしていることが伺えます。棚レイアウトは以下の通りです。

 5段目  マクセル  富士フィルム

 4段目  三菱化学  マクセル

 3段目  RITEK   イメーション

 2段目  TDK    三菱化学

 1段目  三井化学  SONY

 価格については1枚平均が104.4円に対して、TDK173円 太陽誘電79円と極めて安く、他数社も100円弱だが、マクセルは155円 SONY158円と割高となっていました。(あくまで1枚の値段であり、1バイト単位の値段ではありません)

 他、数店舗を見回った所、定量データにおいては、ほぼ同じ傾向が見られました。

次に定性データの報告です。定性データは数値に表せないデータであり、消費者の購買意識などを分析するデータとして把握されます。尚、このデータはノジマ 沼津店より出た結果をもとに、インターネットにて調べ上げたデータです。

太陽誘電は、「台湾製品&韓国ものに並ぶ価格にもかかわらず安定している」「私の車のCDチェンジャーはほとんどのCD-Rメディアを受け付けませんが、これだけは大丈夫」「再生時にハードをあまり選ばずとてもgood」と安さと安定性が上げられました。マクセルは、「縁にあしらわれた波上のデザインと10色のカラーバリエーション」「聴感上で気持ちよい音質になっている。中低域と数千khzあたりが強調されるので、音楽に張りが出るように感じる」「音楽CDを焼いたとき、音に迫力がある」とデザインと音の質に関する意見が大半でした。三菱化学は「安い!色もよい!」「色が気に入っています。PS2みたいでイイ」「音ヌケはいいし、青色が最高!」と色に関する意見が多数を占めました。TDKは値段に対する耐久性と実績があり、三井化学は古いCDプレーヤーでも再生できるし耐久性もあるとのことでした。イメーションは安いとの声が多く、SONYは「なんとなく」使っているという声が以外にも多かったです。以上の結果より、CD-Rのメディアは価格、安定性、耐久性、音質の他に、デザイン、流行色、そして「なんとなく」使っているというブランドの力が必要であるという結論となりました。

 最後にマクセルのCD-Rは名前つまりブランドネーム自体がブランドとして成り立っているのではなく、「高価格」「高品質」「洗練されたデザイン」の製品によって、会社イメージを浸透させ、その結果マクセルブランドが一般消費者に広まっていると、私は店頭で感じました。

以上